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6億円強奪 知らなかったの金庫室暗証番号だけ 内部事情を熟知?接点どこに?

国内史上最高額の6億円が強奪された事件で、2人の暴力団関係者が関与した疑いが31日、浮上した。犯行の手口からは、被害に遭った警備会社営業所の内部事情に詳しい人物の関与が浮かんでいた。犯人らが知らなかった重要情報は金庫室の暗証番号のみ。これまでに、暴力団関係者らと警備会社関係者との接点は確認されていないが、警視庁立川署捜査本部は慎重に捜査を進める方針だ。

事件が発生した午前3時ごろという時間は、当初から犯人らが内部事情に通じた可能性をにじませていた。東京都立川市の日月警備保障立川営業所にたった1人残る宿直の社員が仮眠時間に入るのが午前2時。その1時間後という、寝込みを襲うには好都合な時間帯だったからだ。


実際に、襲われた男性社員はあっという間に、粘着テープで顔や手首を巻き上げられ、視界を奪われている。営業所の宿直態勢をあらかじめ知っていたとしか思えないような手際の良さだった。


犯人は社員に「『金庫室』の暗証番号を教えろ」と迫っており、一般に知られていなかった営業所内の金庫室の存在を知っていた。金庫室には多額の現金が保管されていたが、警備会社の現金配送スケジュールの都合で、曜日や時間帯によっては現金がほとんどないこともあった。そうした日や時間が避けられていたとすれば、犯人らは配送スケジュールをも熟知していたことになる。


侵入路は、手袋の跡があったことから営業所のシャワールームに通じる腰高窓とみられている。腰高窓は半年前から鍵が壊れ、ロックできない状態だったうえ、侵入しても直接部屋につながっていないため、すぐには気づかれない。この点から、営業所の構造もよく知っていたと推測される。

さらに、犯人が乗りつけ、逃走に使ったとみられる車は、事件前に営業所屋外の防犯カメラを横切った後、カメラを避けるように死角へ駐車していた。事前に綿密に計画していた様子がうかがえる。


犯人らが知らなかったとみられるのは金庫室の暗証番号だけ。番号は営業所の数人が知っているだけで、不定期で変えられていた。ただ、襲われた男性社員は捜査本部に「犯人は面識のない人物だった」と説明している。今後、関与が疑われる暴力団関係者らと警備会社関係者との接点が捜査の焦点の一つとなる。


同社をめぐっては平成20年、杉並区の路上に駐車していた現金輸送車から6900万円が盗まれたほか、16年には多摩地区の郵便局から集められた約2億4千万円を移送する際、約1億5千万円が盗まれる事件も起きていた。

産経新聞 5月31日

6億円強奪 暴力団関係者2人に逮捕状

東京都立川市の警備会社「日月警備保障」立川営業所で、史上最高額の現金約6億400万円が奪われた事件に関与した疑いが強まったとして、警視庁立川署捜査本部は31日、強盗致傷などの容疑で30代と40代の暴力団関係者の男2人の逮捕状を取った。防犯カメラの画像や、携帯電話の通話履歴から男らが浮上。捜査本部は、実行犯だった疑いがあるとみて捜査。さらに十数人が組織的に犯行に関与した疑いがあるとみて、行方を追っている。


捜査関係者によると、防犯カメラの画像などから、事件前、男らが現場に近い八王子市内のコンビニエンスストアで、犯行に使われた粘着テープなどを購入していたことが判明。さらに、現場周辺の防犯カメラに、車に乗って移動する男らの様子が記録されていたことから、犯行に関与した疑いが強いと判断した。

営業所が襲われる前後には、男らが所持していたとみられる携帯電話から頻繁に発信や着信が繰り返されていたことが確認されており、捜査本部は通話履歴などから、他にも十数人が事件に関与した疑いがあるとみている。


複数の防犯カメラを解析した結果、男らが違う車に乗って移動する様子が記録されていたことも判明。捜査本部は、男らが犯行前後に車を乗り換えながら、現場周辺を走行した可能性があるとみており、裏付けを進めている。

捜査本部の調べでは、事件は5月12日午前3時ごろ発生。2人組の男が立川市柴崎町のマンション1階にある営業所に侵入、仮眠中の男性社員(36)の両手首を粘着テープで縛り、目隠しして刃物で刺すなど重傷を負わせたうえ、現金約6億400万円を奪い逃走した。


犯人は、金庫室の暗証番号を聞き出そうと、社員の腕を鉄パイプのようなもので殴って骨折させ、右胸や足を刃物で繰り返し刺すなど激しく暴行。金庫室を開けると、2〜3分で袋やバッグ約70個に小分けされた現金を持ち出し、現場に乗り付けた車で走り去ったとみられている。


同営業所では、定期的に多摩地区の郵便局に配送する多額の現金が届いており、金庫室に一括保管。夜間は社員が輪番制をとり、1人で宿直にあたっていた。警報システムは切られた状態で、侵入口となったシャワー室の腰高窓は、半年前から鍵が壊れていた。

産経新聞 5月31日

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